【 中野 琴葉 】(なかの ことは)

県立磐静(ばんせい)高校サッカー部に所属する、 励まし上手でお世話好きな応援系マネージャー。 部のために甲斐甲斐しく働き、部員が練習しやすいように 環境を整える。さらには栄養管理や ケガの対処方法にも詳しく、まさにマネージャーの鑑(かがみ)と言えよう。

しかし、そんな彼女の熱意に反して、磐静高校サッカー部は弱い。 そもそも磐静高校自体が進学校であるため部活動に熱心な者は少なく、 ほとんどが勉強の息抜き程度にしか考えていないからだ。 ゆえに彼女は、周囲から少し浮いた存在となっている。

好きなもの
・料理番組。
(クッキングバトルは特に)
・食べ物に好き嫌いのない人。
・パンダ。

嫌いなもの
・食べ残された料理。
・整理整頓をしない人。

その他の特徴
・おにぎりを作るのが得意。
・理系科目の成績が良好。
・将来は医療系を目指している。

イベント:初めての練習試合
合同チームが発足し、初めて他校との練習試合を行えることになった。 当日の朝、琴葉は早くから学校にやって来て大量のおにぎりを作っている。 うれしさと高揚感で、その手にも相当な力が入っているようだ。

『 NO MOSAIC GIRLS 』での彼女




【 高代 絵美梨 】(たかしろ えみり)

県立矢広(やひろ)高校サッカー部に所属する、 強気で勝ち気、姉御肌な熱血系マネージャー。 それと同時に、地元プロサッカークラブの 女子ユースチームに籍を置く現役選手でもある。 長身でたくましい体格と熱く激しいプレースタイルにより、 将来有望なエースストライカーとして注目されている。

そんな彼女がマネージャーになったのは、 自校のサッカー部があまりに弱いため居ても立ってもいられなくなったから。 生来の負けん気の強さと面倒見の良さが彼女の心に火を着け、 部の指導を請け負うこととなった。 信条は、とにかく攻撃。臆せず前を向き、全力で走り、力強く蹴ること。 待望の勝利を得るため、熱血指導で部に気合いと根性を注入する。 練習時間の大半はもちろん、シュート練習である。

矢広高校のサッカー部が弱いのは、 皮肉にも地元にプロサッカークラブがあるからだと言われている。 サッカーを本格的にやりたい者はクラブ傘下の育成チームに入るため、 高校の部活動には初心者しか揃わないのだ。 士気は決して低くはないが、試合ではどうしても経験と練習内容の差が出てしまい、 負けばかりが続いている。

好きなもの
・世界地図。
(目標は世界だ!)
・有名スポーツ選手や監督の著書。
(心を整えたいので)

嫌いなもの
・試合終了間際のパワープレー。
(かえって得点率が下がる)
・格闘技の選手と間違われること。
・甘すぎるお菓子やジュース。

その他の特徴
・体調管理にはかなり真面目。
・学業の成績はそこそこ。
(赤点だと練習禁止になるから)

『 NO MOSAIC GIRLS 』での彼女




【 井場 玲子 】(いば れいこ)

私立赤和(せきわ)学院高等部の男子サッカー部に所属する、 頭脳明晰で策謀に長けた知略系マネージャー。 生徒会長も務めていて、ほとんど活動実績のない 男子サッカー部に廃部の通告をしたのも彼女だった。 しかし、勝利を一度も味わったことのない部員たちを 哀れにも思い、最後の大会でせめて1勝でもさせてあげようと マネージャーを買って出る。

選手たちに緻密な作戦と的確な指示を与え、 規律と組織の力で勝つことを目指す。 はたから見ると、選手たちを手駒のように 扱っていると思われるが、当事者の中で 不満を漏らす者は誰一人としていない。 選手は皆、女王に仕える騎士の喜びを存分に 感じているのだ。

赤和学院は歴史と伝統のある女子校だったが、 十年ほど前に世間の風潮に合わせて『女男共学』となる。 それに伴って男子を対象にした部もいくつか作られたが、 期待したほど男子が集まらず、再編を迫られる ことになってしまった。惜しむ声はあるものの、 男子サッカー部だけでなく、 団体競技の部のほとんどが廃止される予定である。 ちなみに女子が対象の部はいずれも県内屈指の強豪として 知られ、それらをまとめ上げる 生徒会長には多大な権力が集まっている。

好きなもの
・数学をパーフェクトに解く自分。
・英文をエレガントに和訳する自分。
・仕事をスマートにこなす自分。
・下級生から憧れの目で見られる自分。
・6, 28, 496, 8128

嫌いなもの
・焼き過ぎてパサパサになった肉料理。
・小骨の多い魚料理。
・苦味のある野菜。
・ドレッシングのかかってないサラダ。
(要するに、食べ物の好みにうるさい)

その他の特徴
・主要科目は極めて優秀、他も上々。
・ただし家庭科だけは大の苦手。

『 NO MOSAIC GIRLS 』での彼女




【 狩尾 ありさ 】(かりお ありさ)

私立緑風(りょくふう)学園高等部のサッカー部に所属する、 いつも陽気で楽天的なお気楽系マネージャー。 ブラジル人の祖母を持つクォーターで、その影響でサッカーが 大好きになった。また祖母は篤志家でもあり、その薫陶(くんとう)を 幼い頃から受け、ことあるごとにそれを披露する。 彼女がマネージャーになった理由は、サッカーが特等席で 見られるからという単純なもの。仕事などほとんどやらないが、 それでも明朗快活な性格で皆を盛り上げ、部になくてはならない 存在となっている。

そして彼女は、すさまじい大食いである。 小さな体の中が全て胃袋なのではと思えるほど、よく食べる。 好き嫌いはほとんどなく、出された料理は全て平らげる。 それでも決して太ることはなく、周囲の女子からは羨望の目で 見られているが、本人に言わせれば『無闇に間食をしないことと、 栄養バランスに気を付ければ大丈夫』らしい。 誰も彼女の真似などできない。

緑風学園の校風は『自由』。 厳しい校則もなく、整備されたネットワーク環境により 登校すら義務化されていない。 そんな校風から、サッカー部のプレースタイルも全くの『自由』である。 個々の選手は非凡な技術を持っているが、 チームワークや戦術が一切存在しない。 前線の選手はとにかくドリブル、中盤の選手は誰も追い付けないキラーパス を出すなど、自分が目立つプレーばかりしているのである。 それで試合に勝てるわけがないが、 彼女の無邪気で威勢の良い声援に皆で笑い合っている。

好きなもの
・グルメ漫画。
(なるべく台詞の少ないもの)
・学食の日替わりランチ。
(安いうまい大盛り栄養満点)
・回転寿司。
(もちろん回らない方も大好き)

嫌いなもの
・スコアレスドローの試合。
・邪道食い。
・『やばい』という言葉。
(何が危険なのかよくわからない)

その他の特徴
・ポルトガル語に堪能。
(祖母と話すのに必要)
・英語も得意で、日本語よりうまい。
(親戚には英語圏居住者が多い)
・それ以外の科目は壊滅的。
(でも気にしない)

『 NO MOSAIC GIRLS 』での彼女




【 松重 唯香 】(まつしげ ゆいか)

県立横海(おうかい)高校サッカー部に所属する、 無口で厭世(えんせい)的な謎系マネージャー。 人と接することを好まず、誰もが彼女に分厚い心の壁の 存在を感じてしまう。 そんな彼女がなぜサッカー部のマネージャーになったのかは 不明だが、仕事はそつなくこなしているらしい。

そして意外にもサッカーに関しては部員の中で最も詳しく、 横海高校サッカー部のプレースタイルには彼女の意向が 取り入れられている。 それは彼女の心の壁を具現化するような、 守備をガチガチに固めた引きこもりサッカー。 試合の序盤から5バックどころか10バックすらいとわない 作戦で、彼女の名前とイタリア代表チームが得意とした 戦術をもじって『ユイ・カテナチオ』と呼ばれている。 当然、失点を抑えられるが得点はできないので、試合では全く勝てない。

横海高校は県内では最も古い学校で、 長きに渡って野球に力を入れてきた。 その実績は輝かしく、地元では常に野球部の動向が注目されている。 卒業生同士の会話は必ず『今年の野球部は強いか?』という言葉から始まる、 などという冗談も飛び交っているほどである。 その一方で、野球部以外の部活は弱い。 学校側の熱意と予算、そして運動能力に優れた選手は、 ほとんど野球部に回ってしまうからだ。 各部は広大な野球部専用グラウンドを横目で見ながら、 限られた空間を分け合いつつ細々と活動している。

好きなもの
不明。

嫌いなもの
不明。

その他の特徴
一切不明。

『 NO MOSAIC GIRLS 』での彼女



主人公
【 半田 織人 】(はんだ おりと)

県立里洲(さとす)高校のサッカー部員。 部長を務めていて、部員不足のために廃部通告をされてしまった サッカー部を何とか立て直そうと奮闘する。

彼がサッカーを始めたきっかけは、幼い頃の体験にある。 家族旅行の途上でふと立ち寄ったもんじゃ焼き屋が、 日本サッカー界のキングとも言える超有名選手の実家であり、 しかも偶然居合わせた本人からもんじゃ焼きをおごってもらったのだ。 それに大感激した彼はその選手の大ファンとなり、 その背中を追い掛けるようにサッカーを始めた。 しかし、地元の少年チームや中学の部活で努力はしたものの、 残念ながら才能は開花しておらず、 周囲からは『下手の横好き』の典型例だと言われている。 ちなみにその超有名選手がゴールパフォーマンスで行うダンスは、 完璧にマスターしている。

里洲高校では、学校側はほとんど部活動に関与しない。 生徒の自主性に任せていると言えば聞こえはいいが、 良い指導者のいない状態では同好会程度の活動しかできず、 どの部もほとんど実績を残せていないのが実状である。 これは過去に行き過ぎた指導があり、大きなトラブルが発生したからだと 言われているが、当時のことを知る者は誰もいない。

好きなもの
・サッカーゲーム。
・イタリア風のファッション。
・背番号 11 。

嫌いなもの
・幼なじみからのお説教。
(何も言い返せない)

その他の特徴
・学業の成績は、言うに及ばず。
・君が代を歌うのがうまい。
(いつ代表に呼ばれてもいいように)




【 三園 鈴音 】(みその すずね)

県立里洲高校サッカー部のマネージャー。 半田織人の一つ年下の幼なじみで、彼のことは『おー君(おーくん)』と 呼んでいる。入学当初はサッカー部のマネージャーなど やろうとは思っていなかったが、サッカー部員を一人でも 増やしたい織人に土下座までされて、仕方なく入部する。 サッカーは決して嫌いではないが、部活動に対して熱心ではない。 マネージャーとして行う仕事はせいぜい、器具の管理と部室の掃除をする程度である。

彼女はパソコンを使うことが得意で、 部室でよく自分のノートパソコンを操作している。 データの収集と解析、そしてプログラミングに関してかなり高度な知識を持ち、 自前でプロスポーツの試合の勝敗予想ソフトが作れるほどである。 そのソフトの的中率は結構なもので周囲から感嘆されるが、 彼女は決してスポーツくじを買うことはなく、他人に助言することもない。 年齢制限もあるが、『こういうものは実際にお金が絡むと途端に当たらなくなる』と 思っているからだ。

サッカー部の再建に熱中する織人のことを、彼女はいつも冷めた目で見ている。 彼の学業の成績は決して褒められたものではなく、 サッカーで推薦が受けられるほどの実力もない。 適当なところで切り上げて勉強に本腰を入れるべきだし、 今回の廃部通告はその良いきっかけになると、彼女は考えている。

好きなもの
・プロ野球の選手名鑑。
(データの宝庫)
・パソコン関連の通販サイト。

嫌いなもの
・くじ引き。
・他人から渡されるお守り。
・困った時の神頼み。

その他の特徴
・数学と物理は極めて優秀。
・文系は苦手ではないが、嫌い。
・廃部後は華道部に入る予定。
(今までとは違うことをしたい)



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