――とある王国の物語。 その国を治める王様には、七人の子がいました。 今日は王位継承者を決める大事な日。 七人の王子女(おうしじょ)の末弟、 ナトリ王子も王宮に呼ばれました。 |
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「『王家の墓』と呼ばれる地下迷宮の最深部に 最も早くたどり着いた者を、次期国王としよう」 王様は王子女たちにそう告げました。 年齢や性別に関係なく、真の勇気を持つ者が王になる。 それが王国の伝統なのです。 王族や英雄たちが眠る『王家の墓』では、 英霊がモンスターの姿を借りて冒険者の力を試します。 味方をしてくれるのは、勇者の魂が宿った『ユニット』。 シミュレーションバトルを勝ち抜いて、 『王家の墓』の最深部を目指しましょう! |
『王家の墓』とは、王族に連なる者や国の発展に尽力した英傑たちが眠る地下墓地である。 その中は迷宮となっていて、不可思議な気配が漂っている。 古来より王位継承の試練に使われてきた、由緒正しき場所である。 王族の血を引く者はこの『王家の墓』の中で筋力と魔力が与えられ、戦うことが可能になる。 また、この中でのみ実体化する『ユニット』という配下モンスターを操ることもできる。 行く手を阻むのは、これもまたモンスターの姿を借りた英霊たち。 自らの知恵と勇気によって彼らを倒し、最下層へたどり着くことが、王位継承の試練なのである。 |
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国王の第七子に当たる王子であり、本作の主人公。 いかにも末弟らしく控え目で、その才覚もいたって平凡である。 あまり自己を主張せず、いつも兄や姉たちを立てている。 それゆえ、今回の王位継承は自分には縁のないものだと思っている。 『王家の墓』の中でも、その能力はあまりにも平凡。 多少防御力が高く、回復魔法と攻撃魔法を共に使えるのが利点か。
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国王の第六子に当たる王女。 とても賢く機転が利き、周囲に対して面倒見が良い。 古い慣習により将来は神に仕えるため、現在は神学校に通っている。 王城から離れた生活は、彼女にとって気楽で快適なものである。 『王家の墓』の中では、回復魔法を操り味方を支える。 低レベルの攻撃魔法を使うこともでき、高い魔力によりその威力が増幅される。
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国王の第五子に当たる王子。 明るくも軽い性格で、よく身分を隠して城下へ遊びに行く。 王族らしからぬ言動により、多くの友人から慕われている。 王位継承にはあまり興味がなかったが、それが徐々に変わってきているようだ。 『王家の墓』の中では、攻撃力と機動性を兼ねそろえた戦士となる。 反面、防御力は低いので、突出したところを狙われることも。
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国王の第四子に当たる王女。 見た目は小柄で、妹のリンより年下と思われることが多い。 ぜいたくを求めることはないが、午後のティータイムをこよなく愛する。 今回の王位継承には、なぜか強い意志を持って臨んでいるらしい。 『王家の墓』の中では、増強魔法を操って味方を鼓舞する。 自分からは決して前に出ることのない、指揮官タイプである。
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国王の第三子に当たる王子。 力強くてたくましく、あらゆる武芸に秀でている。 性格も生真面目かつ実直で、すでに武官としての職務に就いている。 ただ彼にも相応の悩みがあり、それが王位継承への意欲となっているようだ。 『王家の墓』の中では、屈強な重戦士となる。 魔法は使えないものの、単体での攻撃能力に関しては圧倒的である。
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国王の第二子に当たる王女。 美貌と才能に恵まれ、すでに文官としての職務に就いている。 他人から賞賛されることに快感を覚え、無論そのための努力も惜しまない。 相当な自信家で、自分以外に王にふさわしい者はいないと思っている。 『王家の墓』の中では、攻撃魔法に長けた魔道士となる。 彼女の口から呪文が紡がれた時、相手は問答無用で消し炭と化す。
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国王の第一子に当たる王子。 何かと研究をするのが好きで、王立アカデミーの研究室に日々こもっている。 長子であるにも関わらず、王位継承には全くこだわりがない。 むしろ今回のような決め方は、これ幸いだと思っている。 『王家の墓』の中では、万能な戦士となる。 だが、本人のやる気のなさを表してか、傑出したものはない。
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国を治める王であり、継承者を王子女の中から決めようとする。 王位継承の試練では誰をひいきすることなく、中立的な立場を取る。 自らも長子ではなく、兄を差し置いて王になった身である。 |