【 中野 琴葉 】(なかの ことは)

県立磐静(ばんせい)高校サッカー部に所属する、 励まし上手でお世話好きな応援系マネージャーであるが、 バトルでは回復魔法とレイピアを巧みに操る戦士となる。

『 Angelic Manager 』での彼女

ゲーム世界の異変に気付いた彼女は、 一旦は驚きや不安を感じながらも、すぐさま気を取り直して 他のヒロインたちと共に原因を究明しようと決意する。 見た目とは裏腹に、困難や逆境には血が騒ぐタイプである。 バトルに於いては比較的高い戦闘能力を持つが、仲間の状態に気を配って 回復や支援を行うことが多い。

また、彼女のマネージャーとしての本領が発揮されるのは、 バトルの合間の休息時である。体調管理や装備品の点検、 衣服の修繕など、生き生きとした表情で手際良くこなす。 『体力の回復は魔法でできるけど、 心を回復するにはおいしいものを食べないと』が彼女の持論である。

ちなみに、自宅で『ゴン』という名前の犬を飼っている。 サッカーボールを見るとどこまでも追い掛け回す元気者である。

休息時にしていること
・食事の準備。
(まさに得意分野)
・絵美梨の体のマッサージ。
(現役選手の筋肉に触りたい)
・お茶を飲みつつ、献立を考える。
(束の間の憩いの時間)




【 高代 絵美梨 】(たかしろ えみり)

県立矢広(やひろ)高校サッカー部に所属する、 強気で勝ち気、姉御肌な熱血系マネージャーであるが、 バトルでは高い戦闘能力を誇る勇猛な戦士となる。

『 Angelic Manager 』での彼女

現役のサッカー選手でもある彼女の強靭さと 熱い気性は、バトルに於いても健在。 誰よりも早く前線へ飛び出て、豪快に武器を振り回し 敵を一気になぎ倒す。相手が強ければ強いほど 燃え上がる、不屈の闘志の持ち主である。

一方で、生来の面倒見の良さから、仲間の利となる支配魔法も操る。 その恩恵を受けた者には、彼女の荒々しさの中にも 細やかな心遣いを感じることができるだろう。 言動は粗(そ)にして野(や)だが、内面は卑(ひ)ではないのだ。

自分の夢や将来に対しては真摯(しんし)で、 このような状況になっても、以前サッカーチームのコーチから 教わった基礎トレーニングは欠かさない。 また、琴葉が語る体調管理やケガ防止の知識には熱心に耳を傾けている。

休息時にしていること
・ありさとチャンバラ。
(武芸のトレーニング)
・お気に入りの音楽を聴く。
(テンションが上がるもの)
・意外にも、英語の勉強。
(やはり将来のために)




【 井場 玲子 】(いば れいこ)

私立赤和(せきわ)学院高等部の男子サッカー部に所属する、 頭脳明晰で策謀に長けた知略系マネージャーであるが、 バトルでは攻撃魔法を操る魔道士となる。

『 Angelic Manager 』での彼女

高い魔力から繰り出される魔法攻撃は威力十分だが、 彼女が目指すのは個人ではなく組織の力によって 勝利することである。 なるべく味方の損害を抑えるには、どのような布陣を取ればいいのか。 敵を効率良く倒すには、誰に何をさせればいいのか。 彼女は常に智謀策謀を張り巡らし、味方に的確な指示を与える。 緻密な作戦により、疲れず、汗を掻かずに勝利することが 彼女の理想なのだ。

……が、彼女が熟考に熟考を重ねて立てた作戦など聞こうともせず、 無闇に敵陣へ飛び込んでいく蛮勇(ばんゆう)が二人もいるので、 いつも頭を悩ませている。その二人の言い分は『玲子の考える作戦はずるい!』 とか『頭より体を動かした方が楽しいぞ!』というものだが、 彼女は全く意に介さない。 二人が口答えすればするほど、彼女の説教タイムが長くなるだけである。

ゲーム世界の変貌に対して、彼女はあまり動揺していない。 それよりも好奇心や探求心が大いに刺激されたようで、 バトルの合間には周囲の調査をしたり、考察をまとめている。 このような異変を起こした『力』に感嘆を覚えるのと同時に、 自分以外の存在がゲーム世界を思いのままにしているように 感じられ、気に食わないらしい。

休息時にしていること
・直前のバトルの記録と分析。
(誰が何をしたか全て覚えている)
・唯香と作戦会議。
(策略家同士で意外と気が合う)
・琴葉の淹れてくれた紅茶を飲む。
(紅茶の淹れ方のうまい人は好き)




【 狩尾 ありさ 】(かりお ありさ)

私立緑風(りょくふう)学園高等部のサッカー部に所属する、 いつも陽気で楽天的なお気楽系マネージャーであるが、 バトルではフィールドを軽やかに動き回る戦士となる。。

『 Angelic Manager 』での彼女

無闇に敵陣へ飛び込む蛮勇(ばんゆう)の二人のうちの一人。 もう一人の絵美梨はそれでも優れた戦闘能力があるため、 敵からの攻撃を十分受け止められるが、ありさの場合はそうは行かない。 誤って敵に囲まれてしまえば、大ダメージは必至である。 だが、彼女はそんなことは気にしない。 まるで相手をからかうように、そして仲間内に広がる 余計な緊張を吹き飛ばすかのように、 勢い良く敵の前へ駆け出していく。

魔法よりも武器による攻撃の方が得意なため『戦士』と 分類しているが、彼女の真骨頂はその支配魔法にある。 イタズラ好きで遊び心に満ちた性格を表すがごとく、 トリッキーな支配魔法を様々な場面で使い、 時に予測以上のダメージを与えたり、 相手に無駄な魔法力を消費させたりする。 その『だまし』のテクニックは、バトルに於いて 秀でた武勇や知略と同じくらい効果的なものだ。

一同の中ではムードメーカー(兼トラブルメーカー)的存在。 いつも明るい笑みを絶やさず、 軽妙なジョークやブラジル仕込みのサンバで場を和ませる。 異変の中でも皆が希望を失わないのは、 彼女の存在が大きいと言っても過言ではないだろう。 そして彼女が最も元気の良いのは食事時で、 何でも残らずおいしそうに食べてくれる姿に、 琴葉はとてもうれしく思っている。

休息時にしていること
・食事の準備をする琴葉の手伝い。
(つまみ食いできるから)
・絵美梨に英語を教える。
(からかい半分に)
・奇妙に体を動かす。
(ダンスの練習……、らしい)




【 松重 唯香 】(まつしげ ゆいか)

県立横海(おうかい)高校サッカー部に所属する、 無口で厭世(えんせい)的な謎系マネージャーであるが、 バトルでは数々の防御魔法を使いこなす魔道士となる。

『 Angelic Manager 』での彼女

『守る』と言うことに関しては多彩で優れた能力を持つ。 単純に仲間の防御力を上げたり、妨害領域を作ることもできるが、 支配魔法に於いてもその才能は秀逸。 前線でピンチに陥った仲間に対して、 咄嗟にダメージを抑える魔法を使う瞬発力と判断力は、 皆から大いに信頼されている。 守備意識の高さは、もちろん彼女の心の壁の分厚さを 表しているものであるが、仲間を守ることは即ち、 自分自身が守られると言うことを彼女はよく知っているのである。

一方で、攻撃能力は皆無に等しい。 武器も攻撃魔法も一切扱えず、 敵を倒すどころかダメージすらほとんど与えられない。 そんな状態で仲間とはぐれてしまったらどうするのかと問われたら、 彼女はあっさりとこう答えるだろう。 『周りに移動妨害領域を作って引きこもる』と。

個人の力よりも組織としての規律を重んじるのは、 玲子と同じである。 ただし玲子は相手の弱点を突く攻撃的な手法を好み、 唯香は相手の長所を封じることを良しとする。 好対照な二人の議論が、より洗練された作戦を生み出す。

休息時にしていること
・食事の後片付けをする琴葉の手伝い。
(多少は気を使っている)
・玲子と将棋を指す。
(戦法は当然穴熊)
・スマホで動画を見る。
(その内容は不明)




【 (主人公) 】

現代社会に生きる、ごく平凡な青年。 他人と違っている点と言えば、ギャルゲーをこよなく愛していると言うこと。 『 Angelic Manager 』をプレイ中に謎の声を聞き、 ゲームの中に引き込まれる。

[ 主人公の能力について ]
このゲームの主人公は、プレイヤーであるあなたの分身です。 その能力は、ゲームの冒頭であなたが決めることになります。 武器を手にして前線に飛び出すか、攻撃魔法で多大なダメージを与えるか。 回復魔法で皆を助けるか、それとも機転の効いた支援魔法で逆転劇を生み出すか。 あなたの選択で、主人公の戦い方が変わります。

加えて、上記とは別に主人公には特殊な能力があります。 それは……、 モザイクブレイク

これは『 Angelic Manager 』の世界を侵食するモザイクを破壊する能力です。 モザイクはストーリー上の要素であるだけでなく、 バトルに於いてもプレイヤーを苦しめる障害となるため、 放置しておくのはとても危険です。 ギャルゲーへの限りない愛情と、それを汚す者への怒りを込めた 『モザイクブレイク』で、モザイクをどんどん壊していきましょう!



【 ナビさん 】

ゲーム世界の変貌と同時に、琴葉たちの前に現れた人物。 バトルについて教えてくれたり、必要な物資の調達をしてくれる。 案内人(ナビゲーター)を自称しているため、皆からは『ナビさん』と呼ばれている。

彼女は『 Angelic Manager 』の登場人物ではなく、 マスターと呼称される存在によって作られたものらしい。 この容姿もゲーム内で使用される画像ではなく、 外部からの流用データである。 そして、皆の世話をすることをマスターから命じられ、 そのための知識や術(すべ)を授けられたと、彼女は語っている。 ただし、マスターやこの異変に関する情報は全く知らない。 あくまで彼女は、案内人でしかないのだ。

彼女が提供してくれる物資は、 バトルのための装備から日常的な生活用品まで様々。 その中にはスマホ用のモバイルバッテリーもあり、 動画をよく見る唯香には大いに重宝されている。 また、琴葉からはバトルが終わるごとに多様な食材を リクエストされ、いつも不足なく的確に応じている。

この世界でスマホが使えるのか――。 通話はできないが、家族にメッセージを送ると何気ない返事が戻ってくる。 さらにウェブサイトも閲覧できるが、時間が経っても更新はされない。 そのため、世界全体が変わってしまったと言うよりも、 自分たちが閉じた空間の中に隔離されてしまったのではないかと、 玲子は推測している。




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